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2012年 03月 17日
奥様がこんな本を購入してきました。 「海と風と町と」。 震災前の宮城県海辺の風景を 集めた写真集です。 ページをめくると自分の知っている 深沼海岸のバス停留所の写真が 掲載されておりました。 「あ〜やけに懐かしいな・・・」 歓迎深沼海岸の大きな看板と 看板の後ろ、斜めにのびた松林。 その向こうに続く砂浜を見て ワクワク・・ドキドキしたものでした。 バスでここを訪れていた記憶の中に おじいさんに連れられて海の手前を流れる 貞山運河にハゼ釣りに訪れたことがありました。 スコップ持参で潮の引いた運河のほとりで エサ掘りからはじまり、 エサを確保すると運河沿いの町を抜けて 松林の中の小道をひたすら目指す つり場所まで歩いたものでした。 小学生のころだった自分には 松林の中を抜けてゆく小径や 林からのぞく貞山運河のきらきらする水面や 海から帰ってきた漁船が波をたてて進んでゆく様など どれもが探検の世界でして ワクワクしたものでした。 右から左に流れていた運河の流れが止まり 今度は左から右と流れはじまることが 海の潮の満ち引きでおこること・・・ 潮が満ちはじめると魚が釣れはじめること・・ などなどたくさんのアウトドアを おじいさんから教えてもらいました。 もちろん大きなハゼが釣れたことが一番 楽しかったのですが、 そのハゼを持ち帰り、おじいさんが フライを料理してくれることも 楽しみのひとつでした。 バスで連れて行ってもらった海に その後、自転車でオートバイで自動車でと 成長と共に乗り物が変わり 海での遊びや、かかわりも 変化してゆくのでした。 そんな中、あのバス停と看板、斜めの松林の 構図は何十年も変わらずに存在していたのだなと・・・。 Marcos Valle - The Answer Tom's Club
by cooper20
| 2012-03-17 14:36
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